セラピストのためのワークスタイル イノベーションフォーラム
〜広範な視野で現在・将来の働きかたを描く〜
【趣旨】
日本は超高齢化社会を目前に控え「住まい・医療・介護・予防・生活支援」が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に向けて大きく動きはじめました。そして,それに伴い医療・介護・予防領域を取り巻く環境や情勢は急速に変化しはじめています。理学療法士を取り巻く環境も例外ではなく,社会や国民に求められる役割も大きく変化してきています。この多様化するニーズに,一個人として,理学療法士として,企業体として,どのように貢献できるかを模索している人は少なくないのではないでしょうか。
医療の専門家として地域の方々の健康を支援し,そこで得た知見を医学として積み上げる...介護の領域で在宅にいる利用者の生活に密着した支援を行う...疾病を患う前の段階で予防的側面からサポートする...グローバルな視野を持って目の前の対象者や社会と関わる...理学療法士の本質的な役割は変わらずとも,様々な関わりや繋がりかた(働きかた)のカタチがあるのが現代の理学療法士であると感じています。
今回,様々な分野で活躍されている理学療法士にお集まりいただき,これまでに積み重ねてきたこと,現在取り組んでいること,これからのビジョンについて,生の声を届けていただく機会を設けました。多岐に渡る分野の方々に集まっていただくことで,現在の理学療法士を取り巻く情勢や社会的な動向を,日本のみならずグローバルな視点から追求する場にしたいと考えています。お気軽にご参加いただければと思います。
【講演1】10:00〜10:55 <医療の視点>
医療における理学療法士の役割
~暗黙知・形式知の融合へ向けて~
多々良 大輔 氏(福岡志恩病院 理学療法士)
~暗黙知・形式知の融合へ向けて~
多々良 大輔 氏(福岡志恩病院 理学療法士)
時代の中で我々が求められる役割が分化していく時代においても、医療における我々の役割は自然修復を促しつつ、二次障害を防ぎ、より快適な生活・パフォーマンスを取り戻すための援助であることに変わりはない。しかし歴史の変遷の中で、より経験主義的な“暗黙知”とevidenceに基づく“形式知”との融合がより求められる時代となったものの、両者を結び付ける作業に試行錯誤しているのが現状ではなかろうか。
今回は両者の融合の為に個人、部署、組織(医師)との関係を通して、予防・介護領域との連携を含め、医療の中で理学療法士が心がけていくべきことについて、提言をさせていただく。
今回は両者の融合の為に個人、部署、組織(医師)との関係を通して、予防・介護領域との連携を含め、医療の中で理学療法士が心がけていくべきことについて、提言をさせていただく。
【講演2】11:00〜11:55 <介護・地域の視点>
スペシャリストからジェネラリストへ
~私の地域での働き方~
瀬尾 徹 氏(りはなす訪問看護ステーション 理学療法士)
~私の地域での働き方~
瀬尾 徹 氏(りはなす訪問看護ステーション 理学療法士)
地域・介護保険域ではセラピストの力が大いに求められていますが、まだまだ足りていないのが現状です。一方、医療保険下において「出来高から包括へ」「病床数の減少」などセラピストの働く場所は量より質の時代に突入しようとしています。病院でスペシャリストを目指すのではなく、地域でジェネラリストを極めたい。その先頭を行きたいと奮闘しています。地域でこんな働き方もあるのではと私なりの見解をお話しします。
【講演3】13:00〜13:55 <予防の視点>
健康寿命延伸に向けて
~障害予防における理学療法士の役割とは~
坪井 望 氏(Body Consulting Station KIZUKI 理学療法士)
~障害予防における理学療法士の役割とは~
坪井 望 氏(Body Consulting Station KIZUKI 理学療法士)
医学の進歩により先進国の平均寿命は延伸している昨今、人生の質として生活習慣病やロコモティブシンドロームといった問題に加え『健康寿命』というキーワードもよく耳にするようになりました。実際にわが国では社会保障費の問題としても『健康寿命』の延伸は個人だけでなく国全体の豊かさにも繋がるものです。しかしながら障害予防においては言葉だけが先走りをしており疾患を患う前のサポートという形は、需要と供給のバランスもとれていないように感じます。実際に運動習慣や食事の重要性は以前より啓蒙されていたのではないでしょうか。しかし現状として『健康寿命』の延伸は図れていません。つまりそこには我々業界の強みを生かす場所があると店舗運営を通して確信しています。そこで今回は予防の視点から弊社が考える理学療法士としての役割、現在の取り組み、今後のビジョンを皆様と共有させて頂きます。
【講演4】14:00〜14:55 <国際的な視点>
自身の経験に基づく日本とオーストラリアの理学療法の違い
~現在の状況から今後の展望~
野澤 涼 氏(Curtin University bachelor of physiotherapy 在学中 理学療法士)
~現在の状況から今後の展望~
野澤 涼 氏(Curtin University bachelor of physiotherapy 在学中 理学療法士)
■オーストラリア行きまでの経緯
■入学までの課程(英語学習含む)
■日本とオーストラリアの大学教育の違いについて(自身の経験に基づく)
■日本とオーストラリアの理学療法の違いと今後の展望
■入学までの課程(英語学習含む)
■日本とオーストラリアの大学教育の違いについて(自身の経験に基づく)
■日本とオーストラリアの理学療法の違いと今後の展望
【講演5】15:00〜16:00 <フリーディスカッション>
【日程】平成29年7月9日(日) 10:00〜16:00(受付は9:30〜)
- 会場
- 九州医療スポーツ専門学校 新校舎
- 住所
- 北九州市小倉北区馬借1丁目1-2
*駐車場はございませんので,お車の方は近隣のコインパーキングをご利用ください - 参加費
- 4,000 円
*九州医療スポーツ専門学校の臨床実習登録施設、THS組合員、整体セラピスト会員は「3,000円」での受講となります
*国際学園グループの関連施設、KMSサポート会員は「2,000円」での受講となります
- 定員
- 50名
- 主催
- (株)MNS Holdings 教育事業部
- 共催
- 学校法人国際学園 九州医療スポーツ専門学校