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第30回 MNSセミナー頚椎疾患に対する理学療法
【趣旨】
頸椎は脊柱の上部に位置し,身体全体の制御に重要な役割を果たしています。臨床でも頸部に起因した愁訴は多く聞かれるものの,体表上から容易に視診・触診できる部位ではないため,解剖学・運動学的特徴を掴みづらい部位でもあります。今回,講師としてお迎えする山崎先生は頸椎に関する臨床・研究に力を入れておられる方です。今回,講義と実技交えて頚椎に対する評価・治療についてご紹介いただきます。頸椎に対して苦手意識をお持ちの方や,よりブラッシュアップした最新の知見や実践内容に興味をお持ちの方も,この機会を是非ご活用ください。
【講師】
山崎 博喜 先生(恵光会 原病院 リハビリテーション科 理学療法士,理学療法士修士)
吉備国際大学大学院(通信制) 保健科学研究科 理学療法学修士 修了,国際PNFアドバンスコース終了
<講師コメント>
頚部痛患者を診る際に,頚椎のみならず胸椎・胸郭や腰椎を評価するセラピストは多いと思います。その理由として,疼痛の主原因が頚椎以外に起因し,結果として頚部の機能障害が生じているという考え方があるのではないでしょうか。Kieferらは『Synergy of the human spine in neutral postures,1998』において脊柱モデルを用いた研究により,胸椎・胸郭レベルの矢状面前方移動量が増すことで,胸腰部への力学的負荷を増加させると報告しています。頚椎・胸椎・腰椎は連続した構造体であることから,頚椎に起因した問題が胸腰椎に影響を及ぼすことは容易に推し量ることができ,また胸腰椎の問題が頚椎に影響を及ぼすことも同様に考えられます。自身も頚椎疾患の評価と治療において頚椎のみならず胸椎・胸郭,腰椎,下肢まで考慮しています。今回の内容は,頚椎疾患に対する理学療法の現状と課題を知っていただいた上で,基礎的な理学療法評価の再確認を行い,その後自身の臨床で行っている頚椎の理学療法を症例提示や実技を含め提案させて頂きます。
<プログラム>
1. 頚椎領域の理学療法における基礎知識と評価
1)頚椎疾患の理学療法における現状を知る
2)頚椎・上位胸椎の解剖学・運動学
3)頚椎・上位胸椎の触診【実技】
4)筋の触診【実技】
5)関節運動の理解【画像】
6)頚椎領域の機能評価
7)理学療法
2. 頚椎領域の触診と機能的検査
1)頚椎領域を触診していく上でのポイントの理解と実践【実技】
2)Security test/神経症状の評価【実技】
3)脊柱配列の確認【実技】
4)人の反応と捉えるタッチ【実技】
3. 全身からみる頚椎
1)頭部の役割を理解
2)カップリングモーションの評価(座厚中心位置,胸郭変位による頚椎への影響)【実技】
3)全身からみる頚部疾患【症例報告】
4)VDT作業時の姿勢が頚部の筋活動に及ぼす影響
5)呼吸と頚部筋の関係
6)理学療法:圧迫と牽引
※実技ありますので皮膚が直接触れる格好でお願いいたします。
【日程】
平成29年9月10日(日) 10:00〜16:00(受付は9:30〜)
- 会場
- 九州医療スポーツ専門学校 新校舎 4階 治療室
- 住所
- 北九州市小倉北区馬借1丁目1-2
*駐車場はございませんので,お車の方は近隣のコインパーキングをご利用ください - 参加費
- 6,000 円
*九州医療スポーツ専門学校の臨床実習登録施設、THS組合員、整体セラピスト会員、国際学園グループの関連施設、は「4,000円」での受講となります
*KMSサポート会員は「3,000円」での受講となります
- 定員
- 40名
- 主催
- (株)MNS Holdings 教育事業部
- 共催
- 学校法人国際学園 九州医療スポーツ専門学校